A群は、先月に続き上比奈知地区での長期滞在の傾向が続いています。
B群は、国道165号線の北側、安部田から三本松にかけての遊動を繰り返しています。両群共、家庭菜園への浸入や施錠不備に起因する農業用倉庫への浸入被害が起こっています。
★収獲作物を保管する小屋には必ず施錠をし、ガラス越しに見えるような場所には保管しないで下さい。見えたら執着し
離れません。
指南員報告
2月の動向
AB両群共、栽培作物等の食餌資源を求めて遊動を繰り返しています。
特にA群については、上比奈知地区で留まる事が多く、今月は、2週間近くをそこに留まりました。
又、両群共農作物被害にとどまらず、ところどころで、倉庫や家屋内へ侵入しての被害も発生しています。
地域での出現度合いは、それぞれの環境によって大きく違いが出ています。
B群では遊動域が広がりつつあります。5~6年前では、宇陀川沿いの「谷出」付近が東限であったのが、近頃では井手、結馬周辺まで広がってきています。
遊動域は通常は固定的ですが、季節的な環境の変化や、周りの群れとの関係の変化によっ
て遊動域が変化することがあります。
A群では、最近つつじヶ丘への出没が目立ちます。ハナレか?。
ハナレは群れで行動するサルと違い、どこにでも出没する傾向があり、市街地など普段見かけない場所にも出没ます。
B群では、トンボ池地区への出没回数が顕著になっています。
指南員報告
1月のサルの動向
A群は、先月と同様、遊動域のほぼ全域を遊動しつつ食餌資源の状況によって一定区域に数日間滞在する傾向が見られます。
B群は、安部田地区とその附近に滞在し続けていました。
両群共季節柄、採食傾向が、栽培物への依存を高めており、被害が続出しています。
B群は、安部田地区とその附近に滞在し続けていました。
両群共季節柄、採食傾向が、栽培物への依存を高めており、被害が続出しています。
冬から早春にかけて、山の餌が乏しくなるため、サルが他の季節より大胆に農地や集落に出没します。
さらに、日当たりがよく暖かい場所や餌が簡単に入手できるような特定の場所を中心に生活するようになります。
集落内に多数存在する夏みかんやユズの実などもサルの餌になりますので、早い時期に収獲するか、防護ネットで覆いましょう
AB群共それぞれの遊動域をおおむね全域を遊動していますが、食餌資源の状況によっては、同一集落に数日滞在する場合もあります。
家庭菜園での獣害対策の程度、果樹の残存程度、水田の未耕うん地の稲のひこばえの残存等により、集落間で出没頻度と被害に差が出ています。
A群は、特定の地域にとどまることなく全行動域を遊動していて、各地の畑作物を採食しています。
両群共、交尾期をむかえ、顔や尻の赤みが増しています。交尾も何回か確認しています。
A群の遊動域でよく目撃される3頭のハナレザルですが、「親子」とのうわさを耳にしますが、群れから離脱しハナレザルとなる個体は、オスです。3頭共オスであることを確認しましたので報告します。
B群エリアでは、一頭の大きなハナレザルが徘徊しています。
くれぐれも注意をお願いします。
B群は、国道165号線の南側を、遊動し、各地の畑作を採食しています。 また、稲の刈り取り後のひこばえの穂を採食するのを目撃しています。